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~30話まで(原題:唐磚)
シリアス展開が続き序盤の軽快さが嘘のよう・・・w

蝗害と飢饉をイナゴを食うことで解決した主人公はついに侯爵へ。
李世民としても彼の出世は楽しんでいるように見えますねw
まあ娘の恋人として手柄を立てさせ力をつけさせ、公主の婿に見合う立場にならなければならないというのはまあ王侯貴族のお家柄。
やっぱり納得を得るためにはそういうのは大事だなあと、ちょっとどこかの国でも最近いろいろと気になるお家問題ありますからな😓
もちろん立場が逆でもそう簡単には結ばれないのは男女の話。
太子はそもそも他人の嫁になったものをどうするつもりなのかはわからないがw

上の立場からすると主人公のようなやつは扱いやすいとも言えますね。小賢しいが目的がハッキリしているし余計な陰謀とかを巡らすタイプではない。そして実際に知識をいかして問題を解決できる。調子に乗らせたり変に権力を持たせなければ基本的にはプラスが大きい。

なんかこういうドラマを見ていると、一見若者が好き勝手やってトントン拍子でサクサクいく若者向けの展開にも見えるのだが、大人からしてみればこんな若手がホイホイ出てきて勝手に活躍してくれて利用できたらいいよなあという目線にも見えてくるw


しかしそそのかされて皇帝暗殺失敗し投獄されたヒロイン。その救出に主人公や太子もなんとかしようとしますが、ただ訴えるだけでは聞かないのが李世民。もちろん李世民もなんとかしたいがそううまくはいかない。

そんなヒロインをなんとか始末したい黒幕の侯君集は、刺客を放ってヒロインの抹殺を図るが、同じく脱出しようと抜け穴を掘らせていたヒロインは陽動のために用意した火事の偽装とバッティングしてしまい、ヒロインの側女が殺されてしまう・・・結構頑張っていたキャラだったので嫌いな人はいなそうだったのに、 巻き込まれてあっさり死亡・・・かわいそうであるw
なんか廬家の話もそうだけど、連座で下の者とか関係者も容赦なく死ぬのは怖い時代だなあと思ってしまうw

もちろんヒロインは脱出に成功しているわけだが、死を偽装したほうが後がやりやすいというのであえてかんざしを残していく。それを見た主人公は泣き崩れ、李世民パパも雨の中号泣。
そして孫娘の死のショックで髙祖のおじいちゃんは血を吹いてしまう・・・が、やっぱりこの血を吹くシーンは笑ってしまうなあ・・・w
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その後あれこれありつつ、主人公はヒロインと再会。二人で陰謀の黒幕を突き止めることとし、新たに店を買ってそこで新婚夫婦のような隠れ生活へw
ドラマの筋は通ってはいるのだが、形式上は不倫でしかないw
まあしかし序盤の軽快さはすっかり消えてしまい、シリアス展開まっしぐらの状況で、二人でひたすらイチャイチャしているのは貴重なほのぼのエピソードで安心感もありますね。もちろんそんなことしとる場合か!ってのもあるんだけど、辛月と結婚してしまってからは雲家のおばあさんとかもあまりほのぼのエピソードになりづらくなってしまい。


一方の太子もついに年貢の納め時で結婚が決まるが、やはり辛月も小妹も忘れられないし捨て置けない。さらに酒に酔って結婚当日の夜に花嫁に「お前と結婚なんかしたくなかったわ!」と言ってしまうw
「女一人のために」とは言うものの一人じゃないし、いわゆる表面的な優しさがすべての混乱を招いていて判断をどんどん悪くしていくさまは、太子のダメ君主さをよく表していますのうw
人間的に同情できる部分はあっても、やはり立場というものはある。このままでは彼は皇帝の器ではない。
主人公やヒロインが関わるか否かに関わらず変わらなそうだけど・・・


そして黒幕の手がかりを掴んだ主人公は李世民に伝え、令牌を持った4人の将軍を集める。
その4人とは、申国公 高士廉、鄂国公 尉遅恭、陳国公 侯君集、盧国公 程咬金。
軍人系はドラマに全然出てこないので尉遅恭も三国志14DLCで出てるけど3シーンくらいしか見てないw
あと程咬金は序盤でいいキャラしてたんで懐かしいですが、奥さんが凄く旦那っぽくてちょっと笑ってしまったw
そしてここで初めて出てくる申国公 高士廉。

黒幕は陳国公 侯君集だが、彼は既に申国公 高士廉の令牌を手に入れており自分のものとして提出。
主人公らが追う「申」の字もいかにもそれっぽくてミスリードを誘う。

彼が令牌を持っていないのをバレないようにして李世民は他3人を下がらせるが、高士廉を問いただすと、玄武門の変では彼はどちらの味方もせず、お家を守るために太子を即位させるよう髙祖に頼んでいたという。それで疑いは晴れるが、黒幕に察知されぬよう李世民はこれを利用して罠を張ることを画策。しかしその計画は極秘になり、主人公すらもハブられてしまう。

李世民は娘のヒロインが生きていることは知らないので危険に巻き込むとは考えないし、そうなれば目的はひとつ、黒幕をあぶり出すこと。しかも相手は四天王クラスの強敵。もはや主人公の介入できない高度な問題になっていく。


そんな折、髙祖が亡くなってしまう。
髙祖はヒロインの死から再び関係が悪化してしまい、太子の結婚にも顔を出さずと、序盤の家族団欒で麻雀していた時代が遠い昔のようだ・・・
李世民は最後に朦朧とした父から兄と思って「弟を殺さないでくれ」と嘆願されてしまう。
李世民のドラマも本当に複雑だったのだろなあと改めて感じますな。

さらに小妹は太子の結婚を知って井戸に身を投げるが助かってしまい、身ごもった子供だけが死んでしまうが、太子に会いたい一心で家を抜け出した挙げ句、刺客に襲われ重症を負い、それでも太子と心中も辞さずという執念に、看病するハメになった辛月は見殺しにしてしまう。
いやー、かわいそうなキャラでしたねえ。黒幕侯君集がすべて悪く自分の陰謀のせいで娘を死なせてしまうのだが、下手に優しくしてしまう太子もあかんし。


どんどん佳境へと向かって退場キャラが増えてきて、その多くがあまりハッピーではなく、しかしなんというか進展があるようで話は進んでおらず、主人公もヒロインも太子もその場を取り繕うばかりで、高度な陰謀を巡る李世民と侯君集の策略だけが動いている中で何もできないような状況が続く。
着々とフラグが積み上げられていってもうそろそろデカイ事がどんどん起こりそうになっていますが、いいほうに転がりそうな要素がないw